飲食店において、食事をするテーブルやチェアは、お客様の居心地に関係し、リピーターの増加に繋がる大事な部分です。
おいしい料理を提供したとしても、食事がしずらかったり、居心地が悪い場合、お客様にいい印象を与えることができません。
提供する料理の種類や客席のレイアウトよって、最適なテーブル・チェアの種類も異なってきます。
ここでは、テーブル・チェアの選び方のポイントを紹介します。
テーブル・チェアのサイズ・高さ
一般的に飲食店では高さ70cmのテーブルが多く使われており、椅子の座面からテーブルの天板までの間に25~30cmのスペースがあると食事がしやすい姿勢で座ることができます。
深めのドンブリを使うラーメン店や、卓上にコンロなどを置く焼肉店などでは、椅子の高さを約3cmほど高くするといいでしょう。
逆に、カフェや飲み物を中心に提供する飲食店は、椅子の高さを約3cmほど低くすることをおすすめします。
テーブル選びのポイント
●テーブル脚
丸ベース脚
丸ベースのテーブル脚は、円形や正方形の天板と組み合わせます。
お客様の人数に応じてテーブルの移動を行う場合は、移動時に動かしやすい特徴がありますが、四隅に手をついたり重いものを置くとバランスが崩れ、転倒の恐れがるため十分な注意が必要です。
角ベース脚
基本的に角形の天板と組み合わせます。
丸ベース脚に比べ天板の安定性が向上します。角形天板の四隅に手をついても、ぐらつき難い特長があります。
しかし、ベースにある程度の大きさがあるため椅子を完全に収納できないこともあります。
十字・X脚
円形や正方形の天板と組み合わせます。
脚が邪魔にならずに椅子を収納しやすく、掃除がしやすいメリットがあります。
反面、重心が高く軽い脚が多いため、お酒を出すお店や鍋物など重たいお皿をテーブルに乗せるお店では、安定性に欠けたりがたつきの原因ともなります。
●天板
集成材 | 小さな木材を圧着した板材。比較的安価で価格も安定しています。 強度が高く、見た目のバラつきも少ないため、品質も安定しています。 |
突板 | 天然木をスライスし、合板に貼り合わせたもの。 無垢材ならではの美しい木目や色を安価で楽しめます。 高級感があり天然木の風合いを活かせるものの、傷がつきやすいのがデメリットです。 |
メラミン化粧板 | メラミン化粧板は、紙と樹脂でできたプラスチック板です。 硬質なため傷が付きにくく、熱や水にも強く、丈夫であるという特徴を持ちます。 汚れは付きにくく、拭き取りが容易な点も大きなメリット。 |
●客席バリエーションを増やす
例えば、4人掛けテーブルに2人をご案内した場合、残りの2席は他のお客様をご案内できなくなり稼働率は50%となります。
客席のバリエーションを複数つくることで、席の稼働率を上げることができ、見た目も華やかになります。
●テーブルの高さを統一する
テーブルの高さを統一することで、大人数で来られたお客様にもテーブルのレイアウトを変更して対応することができます。
また、店舗の見映えもよくなるのでお客様からの第一印象もよくなります。
チェア選びのポイント
●チェアの高さを統一する
テーブル同様、チェアの高さも統一することで、客席のレイアウトを変更するときに簡単に対応できます。
●「座りやすい=売り上げ」すべての業態にはあてはまらない
客単価が低く、回転率を重視するラーメン店や牛丼店などでは、居心地がいいお店作りをしてしまえば、回転率が低くなり売り上げに影響します。
こういうお店では「あえて居心地を悪く」することで売り上げを伸ばす必要があります。
<回転率を重視したチェア選び>
・背もたれがない
・座面が小さい
・材質は固めのもの
●素材
<革素材>
革素材は重厚感があり高級感のある雰囲気をつくることができ、水にも強いという強い味方です。
しかし本革ではないフェイクレザーは長く使うとポロポロと表面の加工が剥がれ落ちてしまうので注意が必要です。
<ファブリック>
ファブリックはカジュアルでカラーバリエーションが多く、温かみのある素材が特徴です。
一方、水や汚れに弱いことが最大のデメリットです。
カバーリングで取り外しのできるタイプだと問題はないですが、飲み物や食べ物をこぼした場合シミになってしまい手入れが困難です。
<木製>
木製のチェアはさらっとした使い心地が魅力であり、傷や汚れに強いことがメリットです。
デメリットはなんといっても座り心地です。
クッション性がないので⻑時間の着座はおしりを痛めてしまうかもしれません。
まとめ
この記事では飲食店のテーブル・チェアの選び方のポイントをご紹介しました。
上記のポイントをふまえて開業するお店にピッタリのテーブルとチェアを選んでみてください
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