デスクワークが中心のお仕事になると、オフィスチェアに座っている時間がほとんどです。
長い時間椅子に座り続けるとどうしても身体に負担がかかってしまい疲れてくるので、それをなるべく軽減できる椅子であることが大切です。
この記事ではオフィスチェアの入れ替えをご検討の方、新たに事務所を立ち上げる方のため、オフィスチェアの種類やよくある機能について解説します。
オフィスチェアの重要性
オフィスチェアの座り心地が良くないと、腰痛や肩こり、背中の傷み、目の疲れなど様々な体の不調に直結していきます。
京都府立医科大学の研究グループが行った「座位時間と死亡の関係」の研究では、日中の座位時間の長さ(勤務時間や余暇時間すべてを含む)が長いほど死亡と関係することが明らかになっています。
また、高血圧や糖尿病などの基礎疾患に関わらず、死亡リスクは高くなっていくようです(基礎疾患があればリスクはより高い)。
このように、長時間の座りっぱなしは身体へ多大な影響を与える為、対策として昇降式デスクを導入し、起立した状態も作業ができるような環境をつくっているオフィスも多いです。
また、着座時の体勢をよくするために「身体に合うチェア」を選ぶ必要があります。
しかし、社員数多いオフィスだと一人一人に合うチェアを準備することは難しく、オフィスの見映え的にもある程度同じチェアにして統一感を出したいところです。
そこで、様々な体格に対応できる調整機能について確認しておくといいでしょう。
オフィスチェアの機能
背もたれにもたれかかった時に、身体の動きに合わせ、背・座が連動して動き、適正な着座姿勢を維持します。
最も自然な体の動きで体に負担を少なくリラックスできる方式です。
背もたれにもたれかかった時に、座面はそのままで背もたれのみが後へ可動します。
ロッキングチェアの中では最も一般的で探しやすいです。
「ランバーサポート」とは、腰をサポートするための機能を指します。
ランバーサポート機能付きのチェアは、座った時に曲がった背筋を伸ばし、腰への負担が少ない理想的な正しい着座姿勢をサポートしてくれます。そのため、長時間のデスクワークも疲れにくくなる等の効果が得られます。
人間の両腕は体重の約1/6の重さです。体重が60kgほどの場合、肘掛けのないデスクチェアを使っていると10kg前後の重さが肩へダイレクトに掛かります。
肘掛けがあればその重さが分散され、長時間座っていても疲れにくくなる効果が期待できます。
さらに、高さの調節ができる場合は各自の身長や体型に合わせて調整ができます。
人間の頭は体重の10%を占めるほど重く、適度に重さを分散させられるヘッドレスト付きのオフィスチェアを活用すれば、頭を支える体の疲れを和らげつつ、首周りの負担を軽減する効果が期待できます。
また、可動式のヘッドレストは、頭の重さをヘッドレストに預けつつ、モニターから一定の距離を維持できるため、疲れを軽減しながら作業に集中することができます。
上体の動きに合わせて、前後だけでなく左右にも可動するので、座ったままでも活動範囲が広がります。